長女0~3歳まで
長女が生まれたのは、私が33歳のとき。私にとって初めての育児でした。
赤ちゃんの頃からよく泣き、抱っこしていないと眠れない子でした。
いわゆる「背中スイッチ」がとても敏感で、そっと布団に下ろすとすぐに泣いて起きてしまう。
昼寝をベッドでさせることなどほとんどなく、いつも抱っこひもの中で眠っていました。
一日中体のどこかに子どもの重みを感じていて、自分の時間などどこにもありませんでした。
おっぱいを口にくわえたまま眠るのが、長女の定番の睡眠パターンでした。
口から離すと目を覚ますので、夜中もずっとつながったまま。
おっぱいがなくても眠れるようになるまでには、かなりの時間がかかりました。
歩き始めは1歳7か月と遅め。
それまではうつ伏せを嫌がり、ハイハイもなかなかしませんでした。
そのかわり、おしりを軸にしてくるくる回るような独特の動きをしていて、当時は「かわいいな」と思って見ていました。
けれど今になって医師から、「うつ伏せやハイハイの経験が少なかったため体幹が弱く、座位保持が苦手」と言われ、あの頃の行動にも意味があったのだとわかりました。
二歳のときに二女が生まれました。
生まれたばかりの赤ちゃんの頭を突然蹴ってしまったことがあり、当時は本当に驚きました。
3歳児健診では特に指摘はなかったけれど、下の子の世話をしようとすると異常なくらい怒ることが多く、幼稚園の先生からは「赤ちゃんは泣かせておいてもいいから、お姉ちゃんの心を優先してあげてください」と言われました。
でも、いくら抱っこしても、いくら構っても、決して満足しない子でした。
当時の私は、早期教育にも熱心でした。
英語のDVDを見せ、英語で話しかけたりもしていました。
「この子は育てづらいけれど、普通の子。ちゃんと成長している」と思っていました。
“定型発達の子”であることを疑うことなど、一度もありませんでした。
それでも今振り返ると、あの頃の私はいつも必死でした。
眠れず、焦り、比べ、どうすればいいのか分からないまま毎日が過ぎていきました。
「育てづらさ」は、ただの性格や気質ではなく、もっと深いところに理由があったのかもしれません。


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