ここからは、実際に我が家で起きた出来事を書きます。
一年前の年末の帰省中、 姉妹げんかをきっかけに、長女が次女を叩いてしまいました。
それを見た私の兄が驚き、 とっさに大きな声で強く叱りました。
しかし、 自閉症のある長女は、 男性の大きな声で叱られることが極端に苦手です。
その瞬間、長女はパニックを起こしました。
パニックは、こちらの想像を超える形で起きた
・突然、服を脱ぎ始める
・パンツ一丁になる
・真冬の雪空の中、外へ出ようとする
必死で止めましたが、 その後も落ち着かず、
・画鋲で自分の指を刺す
・パンツ一丁のまま二階リビングのドアをすべて全開にする
という行動が続きました。
雪が積もっていたとはいえ、 二階から落ちれば大きなけがにつながる事態でした。
完全に落ち着くまで、 一時間近くかかりました。
「突拍子もない行動」は、理由がある
この出来事を通して、 私は強く感じました。
発達凸凹傾向のある子どもは、
どんな刺激で、どんな行動に出るか 外からは予測しきれない
ということ。
でもそれは、 意味のない行動ではありません。
- 強い声
- 急な叱責
- 安全だと感じていた空間の崩れ
そうした刺激が一気に重なり、 本人の中で処理しきれなくなった結果でした。
親族間で共有すべきだったと痛感したこと
この出来事のあと、 私ははっきりと思いました。
「事前共有が足りなかった」と。
特に、
- 絶対に避けてほしい刺激(大きな声・強い叱責)
- パニック時に危険な行動をとる可能性
- 親以外が介入しない方がよい場面
こうしたことは、
気まずさを恐れず、先に伝えるべき
でした。
それ以降に取るようにした対策
同じことを繰り返さないために、 我が家では次のような対策をとるようになりました。
① 帰省前に「やってほしくないこと」を明確に伝える
- 大声で叱らない
- 正論で追い詰めない
- その場でしつけをしない
これはお願いではなく、 安全配慮として伝えました。
② トラブル時の役割分担を決めておく
- 子どもへの対応は親が行う
- 他の大人は距離を取る
- 危険物はすぐ遠ざける
「誰が何をするか」を決めておくだけで、 混乱が減りました。
③ 逃げ場・クールダウン場所を事前に確保
- 一人になれる部屋
- ドアを閉められる空間
- 刺激を減らせる場所
帰省先でも、 安心して崩れていい場所を作るようにしました。
④ 「叱らない」ことを前提にする
問題行動があっても、 その場で正そうとしない。
まずは安全確保と落ち着くことを最優先にしました。
おわりに
この出来事は、 今でも思い出すと胸が苦しくなります。
でも同時に、
「共有することは、守ること」
だと教えてくれた経験でもありました。
発達凸凹児との帰省は、 気合や我慢で乗り切れるものではありません。
理解と準備が、命を守ることもある。
この体験が、 同じように悩むご家庭の参考になれば幸いです。



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