つま先立ちのままでも育っていた力―運動療育の記録
運動系のデイサービスを利用するようになってから、
いくつかの変化を感じています。
利用する前は、つま先立ちで歩くことが多く、
不注意の傾向も強く見られました。
進行方向をあまり確認せずに走り出してしまい、
壁や人にぶつかることも少なくありませんでした。
つま先立ちは今も続いていますし、
不注意の傾向自体は特性なので、完全になくなったわけではありません。
それでも、以前と比べると、
ぶつかる場面は減ったように感じています。
周囲への意識が、少しずつ育ってきているのかもしれません。
大きな変化のひとつは、ボルダリングです。
以前は、二つか三つ登っただけですぐにやめてしまっていましたが、
今では一番上まで登れるようになりました。
高いところへの恐怖心もあまりないようで、
近所の公園では、大きな小学生に混ざって、
高い遊具に勇敢に登っていく姿も見られます。
一方で、鉄棒や跳び箱は療育で取り組んでもらっているものの、
まだ跳べるようにはなっていませんし、
逆上がりができるようになったわけでもありません。
できることと、まだ難しいことが混在している状態です。
それでも、体幹は確実に育っているように思います。
年長さんの春、夫が自転車の補助輪を外したところ、
驚くほどあっという間に乗れるようになりました。
長女が補助輪なしで乗れるようになったのは一年生の春だったので、
その差にとても驚きました。
バランス能力が、これまでの療育の中で育っていたのだと感じています。
早期の成長段階で療育を受けられたことの効果は、大きかったのだと思います。
目に見えて分かりやすい成果だけでなく、
こうした日常の中でふと気づく成長の積み重ねが、何よりも嬉しく感じられます。


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