年中から年長にかけての滑舌療育の記録

発達障害

年中から年長にかけての滑舌療育の記録

年中さんの年齢から、本格的に滑舌の療育が始まりました。

当時は、か行・さ行の発音がうまくできず、
「きりん」が「ちりん」になったり、
「さかな」が「たかな」になったりしていました。
年中さんの間は大きな変化が見えず、
少し言えるようになったと思ったら、また元に戻るような、
一進一退の状態に感じていました。

ただ、今振り返ってみると、
その一つひとつは確実な前進だったのだと思います。
毎日のことだったので、当時はなかなか変化に気づけませんでしたが、
少しずつ、確実に発音は変わっていっていました。

療育は、言語療育の先生による支援に加えて、
歯医者さんでも言語療育を受けていました。
歯医者さんには月に一度、
言語聴覚士さんが来てくださり、舌の使い方を中心に見ていただきました。

具体的には、舌を平らにする練習として、
ぺろぺろキャンディをまっすぐにした舌の上にのせる練習をしました。
その状態で、舌に余計な力を入れずに「す(さ)〜す(さ)〜」と音を出し、
破擦音の感覚をつかむ練習です。
家ではなかなか練習の時間が取れませんでしたが、
こうした方法を教えていただけたことは、とても心強かったです。

その後も、歯医者さんで月に一度、
言語聴覚士さんに確認をしてもらいながら、療育を続けていきました。

現在は年長さんになり、か行・さ行は完全にクリアしました。
ここ一年での成長は本当に目覚ましく、
急成長という言葉がぴったりだと感じています。
週に一度、言語聴覚に入ってくださった療育の先生には、
感謝の気持ちでいっぱいです。

最近、近所で一年生になっても、まだか行・さ行が完成せず、
発語が少し聞き取りづらいお子さんを見かけました。
その姿を見て、言語療育の大切さを改めて感じました。

言語療育は、特に年長さんの一年間がとても重要で、ぐんと伸びる時期だそうです。滑舌の良し悪しは、その後の人生にも長く影響するものだと思います。

だからこそ、言語聴覚士さんによる専門的な言語療育が、
滑舌に悩むすべてのお子さんに届いてほしいと、心から願っています。

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