暴力の減少と眠気の副作用 エビリファイで始まった長女の変化
一週間後、ようやく長女を医療につなぐことができました。
私はこれまで、夜中に突然覚醒し暴れ出す様子から
「夜驚症」を疑っていました。
しかし診察では、癇癪の最中でもこちらの呼びかけに反応して会話ができていることから、
夜驚症ではないと診断されました。
そのうえで医師から処方されたのは、
エビリファイという、自閉症児の易刺激性を抑えるために使われる薬でした。
朝晩1mgずつの処方でしたが、
最初から多く飲むのではなく、まずは低用量、
しかも夜のみの服用から始め、
少しずつ朝の分も追加していく形で様子を見ることになりました。
ただ、飲み始めの頃は効果を感じるよりも、
副作用ばかりが目立ちました。
主な副作用は眠気と頭痛で、長女は日中ぼんやりとすることが増え、
しんどそうな表情を見せることも多くなりました。
私はこの薬が強く眠気を伴うものだと知らなかったので、
急に活気を失ってしまった長女の姿に驚き、不安を覚えました。
それでも服用を続けていくと、
一週間を過ぎたころから少しだけ落ち着きが出てきたように感じました。
二週間経つ頃には、副作用の眠気と頭痛は続いていたものの、
以前より暴力の頻度が少し減っていることに気づきました。
長年続いた混乱の中に、ようやくほんのわずかな変化が見え始めた瞬間でした。



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