長女が選んだのは、校区の1000人規模の大きな小学校。
最初の1週間だけ付き添うつもりでいた私は、まさかその後の毎朝がこんなにも長く感じるようになるとは思ってもいませんでした。
通学路は、ごった返す子どもたちと保護者でいっぱい。学校の玄関前も人の波であふれ、
初めての環境に、私も長女もただただ圧倒されていました。
小さな幼稚園出身だったこともあり、
知っている友達はほとんどいません。
右も左もわからない中でのスタートでした。
入学してからの長女は、毎朝ほとんど表情がありませんでした。
何かを我慢しているような、遠くを見つめるような顔。
そして1週間が経ったころ、ようやく小さな声で「行きたくない」と絞り出しました。
そのときの私は、「不登校」なんて言葉を現実として考えていませんでした。
友達ができて、学校に慣れれば自然に通えるようになるだろう。そう信じていました。
だから、それからもどんなに大変でも、
ベビーカーに妹たちを乗せ、
毎朝のように長女の登校に付き添いました。
彼女が一歩を踏み出すたびに、
私も一歩ずつ、隣を歩き続けていました。



コメント