夫がうつ病で入院するまで――私たちに起きたこと

夫のうつ病

しばらくブログの更新が止まっていました。
いつも読んでいてくださった方に本当に申し訳なく思います。

書きたいことはたくさんあったのですが、当時は気持ちの整理がつかず、文章にすることができませんでした。

これから少しずつ、夫がうつ病を発症し、入院、そして退院に至るまでの出来事を書いていこうと思います。


夫は、さまざまなストレスが重なった末にうつ病を発症しました。

振り返ると、「何かがおかしい」と感じる出来事は少しずつ増えていました。

当時は、目的もなく家の中や外を歩き回ったり、ぼんやりと一点を見つめたりすることが多くなりました。目の焦点が合っていないように感じることもあり、普段の穏やかな表情とはまるで別人のようでした。

それまで気にしていなかった周囲の人に対して、「みんな敵だ」「自分を陥れようとしている」と受け取れるような発言を繰り返すようにもなりました。誰かを強く警戒し、常に緊張しているような様子が続いていました。

さらに、生死に関する発言も増えていきました。そのたびに、どのように声をかければよいのか分からず、不安ばかりが募っていきました。

過去に経験したつらい出来事についても、それまで話題にすることのなかった何年も前の出来事を何度も繰り返し話し、「どうしても許せない」「あのことだけは忘れられない」と怒りをあらわにしていました。同じ話を何時間も続けることもあり、気持ちの切り替えができない様子でした。

生活にも大きな変化が現れました。

喫煙量は尋常ではないほど増え、常にたばこを吸っているような状態でした。一方で食事はほとんど食べられなくなり、体重も減っていきました。しかしその反面、アイスクリームやチョコレート、お菓子などの甘いものだけは止まらず、一度食べ始めると次々と口に運んでいました。

睡眠も大きく乱れました。夜9時頃には眠るものの、毎日のように深夜2時頃には目が覚め、その後はほとんど眠れない日が続いていました。

また、突然何も言わずに家を出て行ってしまうこともありました。行き先も分からず、連絡も取れないことがあり、無事に帰ってきてくれることを祈りながら探すしかありませんでした。

それほど状態が悪化しているにもかかわらず、夫自身は「自分は大丈夫だから」「心配しなくていい」と繰り返し話し、自分の異変を認めようとはしませんでした。

一つひとつだけを見れば、「疲れているのかな」と思ってしまうような変化だったのかもしれません。しかし、それらが短期間のうちに次々と重なり、家族としては「このままでは危ない」という思いが日に日に強くなっていきました。

「できるだけ早く心療内科を受診しなければ。」

そう思って病院を探しましたが、すぐに診てもらえる心療内科は驚くほど少なく、予約が数週間から数か月先というところも珍しくありませんでした。

そんな中、訪問看護師さんから「予約なしでも受診できるメンタルクリニックがある」と教えていただき、藁にもすがる思いで向かいました。

院内は非常に混雑していました。

待合室も人でいっぱいで、夫はその環境に強い不安を感じている様子でした。人が多い場所で長時間待たなければならない状況に耐えられず、パニックのような状態になっていました。

そのときの夫の表情は、今思い返しても普段の夫とはまったく違っていました。うまく言葉では表現できませんが、「いつもの夫ではない」と感じたことを今でもはっきり覚えています。

診察の前には、看護師さんが現在の症状について丁寧に聞き取りをしてくださいました。

そして診察室に入り、医師は夫の顔を見るなり、こう話しました。

「きちんと検査しなきゃわからないことだけどさ、あなたASDじゃない? 自分もASDだからわかるんだよね。奥さんさ、旦那さんと一緒にいて、その傾向あると思わない?」

突然の言葉に、私はとても驚きました。

もちろん、「きちんと検査しなければわからない」という前置きはありましたが、初診でこのような話が出たことは強く印象に残っています。

その後の診察でも、私たちには寄り添ってもらえているとは感じられない発言がいくつかありました。

これはあくまで私自身の受け止め方ですが、病院を後にしたときには、「この病院を再び受診することはないだろう」と感じていました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました