診察を受けたのは、その日の午前中でした。
そして、診察を終えてからしばらく経った昼前。
病院から電話がかかってきました。
電話に出ると、ケースワーカーさんから思いがけない言葉を告げられました。
「旦那さんの入院先が決まりました。○○市の○○病院に、14時30分までに来てください」
「えっ……今日ですか?」
あまりにも突然のことでした。
通常は、入院先が決まるまで2~3日ほどかかると聞いていました。
そのため、私たちはすっかり「今日は家で休んで、入院は数日後になる」と思っていました。
まさか、その日のうちに入院することになるとは思ってもいません。
当然、荷造りなど何もしていませんでした。
そのとき私たちは、家で少し休んでいたところでした。
そこへ突然の電話。
「今日、これから入院……?」
驚きながらも、時間はあまりありません。
夫と一緒に、急いで入院の準備を始めました。
まず、ケースワーカーさんに必要な持ち物を確認しました。
「必要な持ち物は何でしょう?」
すると、
「今日処方された薬、お薬手帳、ほかに普段服用している薬、マイナンバーです」
とのこと。
さらに、
「他は持ち込み制限などがあるので、とりあえず必要だと思うものを持っていって、持ち込みできるかどうかは病院に判断してもらってください」
と教えていただきました。
「とりあえず持っていく」
そんな準備の仕方になるとは思ってもいませんでした。
でも、入院先も決まり、もう時間もありません。
夫と私は、必要になりそうなものを次々とバッグに詰めていきました。
夫が用意したものは、かなりの量になりました。
・パソコン、充電器
・タブレット
・延長コード
・携帯電話
・大量のマンガ
・着替え
・バスタオル
・歯ブラシ
・ハンガー
・ティッシュ
・入院用シューズ
・その他、身の回りのものいろいろ
「これも必要かもしれない」
「これも持っていったほうがいいかな」
そんなことを言いながら、急いで荷物をまとめました。
突然決まった入院だったので、何をどこまで持っていけばいいのかもよく分かりません。
それでも、夫なりに必要だと思うものを一つ一つ準備していました。
気がつけば、大量の荷物ができあがっていました。
それでも、準備にかかった時間は1時間もありませんでした。
そして、その大荷物を抱えて、私たちは家を出ました。
向かうのは、○○市にある入院先の病院。
自宅から片道約50分の道のりです。
夫、私、そして義母。
3人で車に乗り込みました。
ほんの数時間前までは、まさか今日このまま入院することになるなんて、誰も想像していませんでした。
午前中に診察を受け、
「入院したほうがいい」
と先生に言われた。
そして昼前には入院先が決まり、
「14時30分までに来てください」
と告げられた。
あまりにも急な展開でした。
大きな荷物を車に積み込み、私たちは病院へ向かいました。
夫はこれからどんな場所で、どんな生活をすることになるのだろう。
私も義母も、期待より不安のほうが大きかったと思います。
それでも、このときはただ、
「今は、夫を病院につなげるしかない」
そう思っていました。
こうして、夫の入院が突然始まることになりました。


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