ついに初診の日がやってきた

ついに初診の日がやってきた

そして、ついに初診の日がやってきました。

ここまで来るまで、本当に長かったように感じます。

ただ、当日の夫はかなり混乱していて、とても自分で運転できるような状態ではありませんでした。

そこで、私が同行することになりました。

病院に到着し、診察室へ向かいます。

精神科の診察では、基本的には患者本人が一人で診察室に入ります。

夫も、一人で診察室へ入っていきました。

その後ろ姿を見ながら、私はふと不安になりました。

「今の自分の状態を、夫は自分で説明できるのだろうか?」

夫自身は、自分がどれほど不安定な状態になっているのかを、客観的に把握できていないように見えていました。

自分では「大丈夫」と思っていても、実際には明らかに様子がおかしい。

そんな状態でした。

果たして、先生に今の状況がきちんと伝わるのだろうか。

私は心配でたまりませんでした。

そこで、先生やケースワーカーさんにお願いして、夫の今の状態がかなり深刻であることを、できるだけ事前に伝えてもらいました。

訪問看護師さんにも協力していただき、診察前に病院へ電話を入れてもらいました。

夫本人からだけでは伝わらないかもしれない。

そう思ったからです。

私は、夫の症状や、それまでの様子をできるだけ具体的にメモにまとめていました。

いつからどのような変化があったのか。

どんな言動があったのか。

家ではどのような状態なのか。

そのメモを手に、私は夫の診察室への入室許可が出るのを待ちました。

しばらくして、私も診察室に入ることができました。

そして、事前にまとめておいたメモを見ながら、主治医に夫の状態を伝えました。

その場で、夫本人からの話だけではなく、家族から見た夫の状態も伝えることができたことで、今の夫がかなりつらい状態にあることは、先生にも伝わったようでした。

ようやく、今まで抱えてきたものを誰かに伝えることができた。

そんな気持ちになりました。

診察の結果、薬が処方されました。

オランザピンが処方されたことは覚えています。

ただ、そのときに他にどの薬が処方されたのかは、今となっては思い出せません。

当時の私は、薬の名前を一つ一つ覚えている余裕などありませんでした。

とにかく、

「薬で何とか症状を抑えてほしい」

「少しでも夫が落ち着いてほしい」

ただ、それだけを願っていました。

ここまで何とか病院につなげることができた。

あとは薬が効いて、夫の状態が少しでも良くなってくれれば――。

そのときの私は、そんな思いでいっぱいでした。

翌日、思いがけない電話がきた | でこぼこキッズママ

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