退院後の生活を相談したら、家族で決めてくださいと言われた

夫の外出許可の一報を聞いて、私は夫が入院している病院のケースワーカーさんに電話をしてみました。

訪問看護師さんから、

「病院ではケース会議というものを開いて、病棟内で患者さんの状態や、退院後の環境などについて話し合うことがありますよ」

と聞いていたからです。

夫が退院したあと、どうやって生活していけばいいのか。

私は、そのことを病院と一緒に考えてもらえるものだと思っていました。

電話をすると、すぐにケースワーカーさんにつないでもらえました。

私は、これまでの状況を説明しました。

「夫とは、もともと別居しています。今回、こんなことになって一時的に引き取りましたが、退院後に夫の面倒を見ることはできません。どこか施設など、何かアドバイスをいただけないでしょうか」

すると、返ってきた答えは、

「退院後の生活については、ご家族で話し合って決めてください」

というものでした。

私は、少し戸惑いました。

「病院と家族の間に入って、どういう選択肢があるのかアドバイスをいただいたり、ケースワーカーさんと一緒に話し合ったりすることはできないのでしょうか?」

そう尋ねると、

「病院の一室をお貸しすることはできます。あとは、ご家族で話し合ってください」

という返答でした。

私は、投げ出されたような気持ちになりました。

私は、夫をどうしたらいいのかわからないから相談している。

退院後に私が引き取ることが難しいことも伝えている。

それなのに、

「家族で話し合ってください」

と言われてしまう。

もちろん、退院後の生活を最終的にどうするかは、本人や家族が考えて決めることなのかもしれません。

それでも私は、病院にはもう少し一緒に考えてもらえるものだと思っていました。

後から調べてみると、病院によっては、退院後の生活や療養場所について、医療ソーシャルワーカーなどが本人や家族から話を聞き、必要な支援や選択肢を一緒に検討していくケースもあるようでした。

もちろん、病院によって支援の範囲や体制が違うことは理解しています。

それでも、当時の私はあまりにもサポートが少ないように感じてしまいました。

「病院に入院すれば、退院後のことも病院と一緒に考えてもらえる」

そんなふうに思っていた私の理想と、実際の現実は違っていました。

夫の入院によって、夫本人の状態だけでなく、退院した後に誰が夫を支えるのかという問題まで、私自身が考えなければならない。

その現実を突きつけられたようで、私は大きな衝撃を受けました。

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