入院して一週間ほど経った頃。
義母と義理の妹は、夫に面会に行きました。
夫の好きなお菓子とジュースを差し入れてくれたそうです。
そのことは、夫からの電話で知りました。
私は、その話を聞いて驚きました。
というのも、それまで義理の妹は、しきりに兄である夫の様子を気にかけていたからです。
どんな病院に入院しているのか。
看護計画はどうなっているのか。
きちんと看護されているのか。
何度も義母に電話をして、確認していたようでした。
義理の妹は看護師の経験があります。
だから私は、てっきり面会当日には、看護師さんともきちんと話をして、夫がどのような状態で、どのような看護を受けているのかを確認するのだと思っていました。
ところが、実際は違ったようです。
義理の妹は、病院にふらっと現れ、看護師さんと話をすることもなく、夫と話をして帰っていったそうです。
そして、夫から聞いた話によると、話していた内容はというと、
自分の身の上話。
ペットの話。
その程度だったそうです。
私は、夫からその話を聞いて、何とも言えない気持ちになりました。
あれほど熱心に面会を望んでいたのに。
あれほど兄の看護状態を気にして、義母に何度も確認していたのに。
実際に会って話したのは、自分の身の上話やペットの話だったのか。
正直、あきれ返りました。
もちろん、久しぶりに会った兄と何気ない話をすること自体が悪いとは思いません。
家族なのだから、そんな時間も必要だったのかもしれません。
でも、私にはどうしても腑に落ちませんでした。
私があれほど面会を心配していたのは、夫の状態がまだ不安定だったからです。
そして、面会をするのであれば、せめて今の夫の状態をきちんと把握してほしいと思っていました。
それだけに、
「一体、あれほどまでに面会を望んでいたのは何だったのだろう」
そんな疑問が残りました。


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