前回の投稿で、夫の面会をめぐって、義母と義理の妹と私の意見が対立してしまったことを書きました。
私は、非常に危機感を覚えていました。
夫はまだ入院して間もなく、状態も安定したとは言えません。
そして何より、任意入院です。
もし家族との面会をきっかけに、
「家に帰りたい」
という気持ちが強くなってしまったら。
退院してしまったら、一体誰が夫を支えるのか。
私はそのことが、どうしても心配でした。
自分の言葉だけでは、面会を止めることができない。
そう感じた私は、夫の実の兄である義理兄に電話をしました。
これまでの経緯を一から説明し、私がなぜ面会を控えてほしいと思っているのかを話しました。
義理兄は、私の気持ちに同意してくれました。
「もし退院してしまったら……」
そのことを考えると、今は面会させることはできない。
そんな私の考えを理解してくれたのです。
そして義理兄は、その日のうちに義母と義理の妹に電話をして、説得してくれました。
私は、本当にありがたく思いました。
自分一人ではどうにもできないと思っていたところに、味方になってくれる人がいてくれた。
それだけでも、少し救われた気持ちになりました。
ところが、翌日。
義理兄から連絡がありました。
「ごめん、○○ちゃん。俺も必死に説得したんだけどよ、もう言うこと聞かないの。力がなくてごめんな。母さんも妹に言われてただただ従ってるだけ。迷惑かけるね」
私は、その言葉を聞いて、何とも言えない気持ちになりました。
義理兄に説得してもらっても、それでも考えを変えることができないのか。
もう、私にはどうすることもできない。
そう思いました。
私は義理兄にお礼を伝え、電話を終えました。
すると、その直後。
義母からもメールが届きました。
「○○ちゃん、ごめんね。娘がどうしても面会に行きたいというので行ってきます。息子の体調が悪くなれば、これ以上の面会はもう控えます」
私は、その言葉に衝撃を受けました。
「息子の体調が悪くなれば、これ以上の面会は控える」
私は、その一文がどうしても引っかかりました。
今の夫は、静かに療養しなければいけない状態だと思っていました。
入院してまだ数日。
ようやく治療が始まったばかりです。
私は、今は家族が会いに行くことよりも、まずは病院で落ち着いて過ごすことが大切なのではないかと思っていました。
だからこそ、
「体調が悪くなったら、面会を控える」
という考え方が、私には理解できませんでした。
私が恐れていたのは、夫の体調が悪くなることだけではありません。
面会によって夫の気持ちが揺れ、
「もう家に帰りたい」
という思いが強くなってしまうことでした。
そして、その先にある退院。
そのとき、夫を支えられる人はいるのだろうか。
私はすでに限界でした。
義母も限界でした。
だからこそ、今は入院している夫を、病院で静かに療養させてあげたい。
私はそう願っていました。
けれど、その思いは、夫を心配する家族にはなかなか伝わりませんでした。


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