ここから、話が大きく遡ります。
なぜ、別居するほど不仲だった夫を、私は受け入れることにしたのか。
ここから先は、これまでの話とは少し違う内容になります。
時系列が大きく戻るため、読みづらくなってしまうかもしれません。
私にとって、人生における重大な出来事でした。
一生、ブログに書くことはないと思っていました。
それでも今回、自分自身の記録として残しておきたいと思いました。
そして、この出来事について改めて書くことで、自分の気持ちにも向き合ってみようと思います。
ここからは、辛い描写が続きます。
精神的に不調のある方は、無理に読まないでください。
私が、うつ病を患っていた夫の一時退院を受け入れることにした理由。
それには、私の兄の存在が大きく関係しています。
兄は私と数歳離れていました。
少し癖のあるところもありましたが、面白くて、家族を和ませてくれる兄でした。
そんな兄に、数年前の冬、突然の出来事が起こりました。
その日の早朝。
私は一本の電話で目を覚ましました。
一番上の兄からでした。
まだ頭がはっきりしないまま電話に出ると、兄は言いづらそうに話し始めました。
「あのさ……言いづらいんだけどさ……Sが死んだんだって」
「は?」
何を言っているのか、すぐには理解できませんでした。
「いつ?どうして?」
「今日の夜中に。自死らしい。今、○○警察署に安置されているらしい」
頭の中が真っ白になりました。
「どうして兄ちゃんの電話番号に警察から電話があったの?」
「家の中にある年賀状を見て、連絡先を見つけたらしい」
警察から兄に連絡があった経緯を聞きました。
そして、
「○時から対面できるらしい。来る?」
と聞かれました。
私は、
「うん、わかった……」
と答えました。
突然の電話でした。
あまりにも突然すぎて、何が起きているのか理解できませんでした。
呼吸ができなくなるような感覚がありました。
「うそでしょ?」
「まさか」
「何かの間違いじゃないの?」
いろいろな思いが一気に頭の中を駆け巡りました。
ショックで、その場から動くこともできませんでした。
私のただならぬ様子を察した夫が、温かいお茶を持ってきてくれました。
私はしばらく、何も話すことができませんでした。
夫が心配そうに、
「なにかあったの……?」
と聞きました。
私は、ようやく口を開きました。
「兄が死んだみたいなの」
その言葉を口にした瞬間、自分でも現実味がなく、何が起きているのか分からないままでした。


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