だいぶ兄の話が長くなってしまいました。
そろそろ、夫が一時外泊してきたときの話に戻りたいと思います。
夫は突然、一時外泊が許され、我が家に帰ってくることになりました。
精神を病んで入院し、一時外泊してくる夫。
私は、入院前の夫の姿を思い出していました。
ひどくパニックを起こし、ひとりでふらりと出かけてしまう夫。
あの状態の夫を、ひとりにしておくのは危険だと思いました。
ひとりにしていたら、兄のようになってしまうかもしれない。
そんな思いが、頭をよぎりました。
そして、夫の一時外泊先として、別居中の夫が我が家に来ることが決まったのです。
これが、私が夫を受け入れた理由でした。
ただ、ひとつ条件を出しました。
夫がずっと家にいるようになると、私自身の体調が悪くなってしまうのです。
私も療養中の身です。
夫のことが心配だからといって、自分の体調を崩してしまっては、子どもたちの生活にも影響が出てしまいます。
そこで、夜は別宅に帰ることを条件にしました。
夫も、その条件を了承してくれました。
そして、数時間後。
夫が我が家にやってきました。
玄関に現れた夫は、まるで叱られた犬のような顔をしていました。
私は、まずお金のことが気になって尋ねました。
「お金、大丈夫だった?」
「病院の預かり金があったから大丈夫。迷惑かけてごめんね」
夫はそう答えました。
そして、こんなことも言いました。
「家にいる間は俺が料理するね」
そんなやりとりを交わしました。
突然帰ってきたパパに、子どもたちは大興奮。
大喜びでパパを迎え入れました。
やっぱり、子どもたちにとっては大好きなパパなのです。
別居していても、パパが帰ってきてくれたことがうれしくて仕方がない様子でした。
夫の一時外泊は、金曜日に帰宅し、月曜日に病院へ戻るという日程でした。
つまり、夫が我が家で過ごすのは、金曜日から月曜日までの四日間です。
その間、私たちは療養中の夫に合わせて、できるだけ穏やかに過ごしました。
夫が元気だった頃とは違います。
病気を抱え、入院生活を送っている夫。
退院したわけではなく、あくまでも一時外泊です。
無理をさせず、落ち着いて過ごせるように。
私も自分の体調に気を配りながら、子どもたちと一緒に夫を迎え入れました。
夫が帰ってきたことを喜ぶ子どもたち。
その姿を見ながら、私もいろいろなことを考えていたように思います。


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