葬式のことで、私は夫に感謝していることがあります。
それは、兄の思い出の写真をムービーにしてくれたことです。
私が兄の写真を選び、そこに合わせる音楽を決めました。
そして夫が、その写真と音楽を使って映像にしてくれました。
さらに、火葬場にも画面を持ち込んで、みんなでそのムービーを見ることができました。
今思うと、よくあの混乱した状況の中で、写真を選ぶことができたなと思います。
そして夫も、子どもたちの様子を見ながら、よく映像を作ってくれたものだと思います。
あの頃は、何をしていたのか自分でもよく分からないくらい、毎日が慌ただしく過ぎていました。
そんな中で、兄の写真を一枚一枚選びました。
火葬場では、沈んだ空気が流れていました。
でも、兄の昔の写真が映し出されると、
「こんな写真あったね」
と笑ったり、
「懐かしいね」
と話したり。
そして、写真を見ながら、みんなで泣きました。
悲しい時間ではありましたが、兄のことを思い出しながら、みんなで過ごすことができた時間でもありました。
私は、あの時間をとても大切なものだったと思っています。
あのムービーがあったことで、兄の人生をみんなで振り返ることができたような気がします。
あの混乱の中で、あんな作品を作ってくれた夫には、今でも感謝しています。


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