夫の状態は、少し安定し始めているかのように見えました。
けれど、こちらの生活はそうはいきませんでした。
今度は、義母とトラブルになってしまいました。
発端は、義理の妹でした。
夫の実の妹である義理の妹は、兄のことが心配で仕方なかったのだと思います。
連日のように義母へ、
「お兄ちゃんはどんな病院で入院しているの?」
「看護計画はどうなっているの?」
「きちんと看護されているのか確認しに行きたい」
そんな連絡を入れていたようです。
義理の妹は、看護師の経験があります。
だからこそ、兄がどのような病院で、どのような治療や看護を受けているのか。
余計に気になって仕方がなかったのだと思います。
頻繁に義母へ電話をして、夫の様子を確認していたようでした。
ただ、以前にも書きましたが、義母は10年以上うつ病を患っています。
そんな義母にとって、毎日のように「お見舞いに行きたい」と電話がかかってくることは、決して楽なことではなかったと思います。
そして、ある日。
義母から私に連絡が来ました。
「○日に娘とお見舞いに行ってこようと思います」
私は驚きました。
なぜなら、義母とは、
「もう少し病状が安定してから、お見舞いに行きましょう」
と話していたからです。
この連絡が来た時点で、夫が入院してから、まだ5日も経っていませんでした。
どうして私は、そこまで動揺したのでしょうか。
それには理由がありました。
夫は、任意入院だったからです。
本人が入院することを受け入れ、自ら入院している状態です。
私は、そこをとても心配していました。
家族に会ったことで、
「家に帰りたい」
という気持ちが強くなってしまわないだろうか。
せっかく入院して治療を始めたのに、家族との面会をきっかけに退院を望むようになってしまわないだろうか。
そんなことを考えていました。
もし夫が退院したら、一体誰が夫の面倒を見るのでしょう。
私は、もう限界を超えていました。
そして義母も、夫の看病を三週間半続けてきて、限界を超えていました。
今、夫が家に戻ってきても、誰も支えることができない。
だからこそ私は、
「今、面会するのはいけない」
そう思いました。
私は義母に、なぜ今は面会を控えてほしいと思っているのか。
こちらの状況や、私が心配していることを伝えました。
そして、面会を控えてもらえないかとお願いしました。
けれど、返ってきた答えは、私が思っていたものとは違いました。
「娘がどうしても面会したいようなので、行ってきます」
その言葉を見たとき、私は言葉を失いました。
私がどれだけ夫の退院を恐れているのか。
今、夫を家に戻すことがどれだけ難しい状況なのか。
それを伝えたつもりでした。
それでも、義理の妹は「どうしても面会したい」。
そして義母も、その思いを受け入れる。
夫のことを心配する家族の気持ちと、夫を今は入院させておきたい私の気持ち。
その二つが、ここでぶつかってしまったのです。


コメント