兄の遺品整理。大切にしていたライブTシャツと、向き合わなければならなかった車

兄の話がずいぶん長くなってきました。

そろそろ、このあたりで一区切りにしたいと思います。

また、ふと思い出したときには、時折書くこともあるかもしれません。

今回は、兄の遺品整理について、もう少しお話ししたいと思います。

兄の友人が遺品整理に駆けつけてくれた

兄の遺品整理には、兄の友人も駆けつけてくれました。

その姿を見て、良い友達だなぁと、しみじみ思いました。

大切な人を亡くしたとき、そばにいてくれる人がいるというのは、本当にありがたいことだと思います。

兄が生きてきた中で、こうして駆けつけてくれる友人がいたこと。

それが、私にはうれしかったのです。

遺品の中には、友人たちに受け取ってもらえそうなものもありました。

いくつか、形見分けをしたでしょうか。

ただ、友人たちはとても遠慮しているように見えました。

大切な友人を亡くしたばかりです。

兄の持ち物を受け取ることにも、いろいろな思いがあったのかもしれません。

今になって、ふと思います。

あのとき、兄の思い出の品を受け取ってもらえただろうか。

もっと遠慮せずに、持っていってもらえばよかったのだろうか。

兄が大切にしていたものを、友人たちにも持っていてほしい。

そんな気持ちもありました。

でも、遺品を受け取るということは、単に物をもらうということではありません。

そこには、亡くなった人との思い出や、その人がいなくなった現実も、一緒についてくるのかもしれません。

だからこそ、遠慮してしまったのかな。

今となっては、友人たちがどんな気持ちだったのか、私には分かりません。

それでも、兄のために駆けつけてくれたことに、感謝しています。

私が受け取った兄の遺品

私も、いくつか遺品を受け取ってきました。

兄が大好きだった海外ロックバンドのライブTシャツ。

海外ドラマ『Friends』のDVD。

そして、兄が使っていたバッグ。

どれも、兄が生きていたことを感じられる品々です。

特に驚いたのは、ライブTシャツの数でした。

兄は、好きなバンドのライブTシャツをものすごい枚数、大切に保管していたようです。

その量には、受け取った私も圧倒されました。

これほどたくさん持っていたのか、と。

兄がどれほどそのバンドを好きだったのか。

ライブに行き、Tシャツを買い、ひとつひとつ大切にしまっていたのか。

そんな兄の姿が、目に浮かぶようでした。

きっと、Tシャツを見るたびに、ライブの思い出がよみがえったのでしょう。

音楽が好きで、夢中になれるものがあって。

兄には兄の好きな世界がありました。

車庫に残されていたバイクと車

兄の遺品は、部屋の中だけではありませんでした。

車庫には、バイクと車がありました。

釣り道具もいくつも見つかりました。

兄は、いろいろな趣味を楽しんでいたのだと思います。

部屋の中にあったものだけでなく、車庫にも、兄が好きだったことや、これまでの生活が残されていました。

けれど、その中に、私にとって簡単には向き合えないものがありました。

車です。

その車は、兄が亡くなる現場となった車でした。

家族とはいえ、そこに近づくには勇気がいりました。

私は家族の中で、兄の家に一番近いところに住んでいました。

そのため、車の廃車手続きを、私ひとりで進めることになったのです。

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